こんにちは、3月に入りました。すでに卒業式を終えた方や、これから卒業式という方もいるでしょう。
この一大イベントである卒業式を現役の教員はどのように捉えているのでしょうか。
個人的な感想を書きたいと思います。
卒業式のために3年間過ごす
私は高校の教員なので3年なのですが、基本的に入学した瞬間から卒業式を迎えるために3年間を過ごしているといっても過言ではありません。
特に担任の先生、しかも荒れている学校であればあるほどこの気持ちは強くなります。
関わりがあまりない学年の卒業式って個人的には何の感情もない、ただの一日になるんです。特に荒れている学校であれば卒業学年以外は正門などでの警備であったり、受付であったり雑務に追われるので卒業式そのものを見ることはありません。
担任として卒業式を迎えたときは特別な一日でした。3年間の一番おいしい一日とでも言うのか、この一日のためにしんどいことを乗り越えてきたんだなと思える一日となります。
だから1年生や2年生で担任を外れてしまうのは非常に辛いものなんです。
卒業式の準備っていつからするの?
これは学校によって異なると思うのですが、冬休み前にはしっかり動き出しています。
例えば卒業台帳という、その学校を卒業した生徒を証明する台帳に記載する名前の文字の確認などがあったりして、この情報を収集するのが11月とか12月にスタートします。
卒業記念品とかも同じ時期には動いていて、発注することになります。
管理職の先生と学年の先生、そして卒業式担当の分掌(生徒指導部とか進路指導部とかのことを分掌といいます)の先生で何度も打ち合わせをすることになります。
自分が学生だったころはあんまり考えたことがなかったのですが、学校の先生って本当に色んなことを話し合って動いているんだなぁと思うことがありますよ。暇そうに見えるのは、もしかしたら本当に暇にしてるのかもしれませんが、ほとんどは生徒の相手をするために暇そうに見せているだけだったりします。
卒業式の「答辞」って誰が読むかどうやって決めるの?
これは学校や学年によって異なるのですが、私の知る限り多いのが、学年の先生で相談して誰に読んでもらおうか決めるというものです。
例えば生徒会長でも良いのですが、生徒会長が必ずしも良い文章を書くことができるとは限りません。答辞では、生徒の生徒らしい言葉で3年を振り返って思ったことを語ってもらいたいのです。真面目で無難な生徒よりも意外とドロップアウトしかけた生徒のほうが良い答辞を披露してくれたりします。
答辞を読む生徒が決まったら、答辞担当の先生が指導をすることになります。主に国語の先生になることが多いですね。作文の上手さはやはり国語の先生が専門家となるので。
ただ、国語の先生の指導を見ていると、基本的には生徒が自由に作文をしてきて、その形を整えるという方法をとることが多いみたいです。
卒業証書って失くしたら困る?
別にそんなに困りません。卒業証書っていうのはただの表彰状みたいなもので、本当に大切なものは卒業証明書になります。それもなくなってしまったところで、母校に戻って事務室で発行願いを出せば発行してもらえます。
最後に
卒業式は人生の区切りになるものです。派手に目立つことよりも静かに厳かに行うことができれば良いのではないかというのが私の意見です。気合入れて化粧や髪形を派手にするのはやめて、大人のかっこよさを見せて欲しいものです。
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