以下産経ニュースより引用

昨年１０月１日現在の日教組の組織率は前年より０・７ポイント減の２２・９％で、過去最低を更新したことが２日、文部科学省の調査で分かった。昭和５２年以降、４１年連続の低下。日教組以外を含めた教職員団体全体の加入率も１・１ポイント下がり３４・１％となった。加入率が高い世代の定年による大量退職で、全体の加入率が下がったとみられる。

調査は大学と高専を除く公立学校の常勤教職員約１０２万５千人を対象に実施。教職員団体に加入しているのは約３４万９千人で、このうち最も加入者が多い日教組は前年から約７千人減の約２３万５千人だった。

全日本教職員組合（全教）は２千人余り減り約３万９千人で、組織率は３・８％、全日本教職員連盟（全日教連）は約千人増の約２万人で組織率は２・０％だった。

このニュースについて、現場で現役教員をしている私の感想を書いていきます。

日教組ってなに！？

自分自身が勉強不足なのもあるのですが、「日教組」とやらに関わったことがありません。大阪であれば大教組になるんでしょうか？

どうやら教職員組合にも何種類かあるようで、大阪の場合日教組とは別のものが力を持っているといわれたことがあります。実際のところ私は組合活動に興味がないので加入していないのですが加入するメリットはあるようです。

組合に入るメリット(日教組かどうかはわかりません)

①例えば管理職ともめたときに組合が味方をしてくれるらしいのです。

人事に関して不当な扱いを受けたり、業務上で管理職にパワハラと言える言動を受けたときに一緒になって抗議をしてくれるという話は聞いたことがあります。

私自身は流れに身を任せてしまう人間なので、人事異動については基本的には受け入れるつもりです。

そして、教員に非常に多いのですが、管理職というだけで敵対視する人がいます。これが不思議なもので、わざわざけんか腰で話をするんですよね。自分から嫌われに行って、嫌われて文句を言っているイメージ。こういう人が組合に入ることが多いので、組合のイメージも悪くなりがちです。

まぁ、そんな少数なのにインパクトのある例は置いておいて、正当な意思をもって参加している人が多いことについて話しましょう。人事について正確な情報を伝えられるというのは大きなメリットであるとも言えます。

なぜか。それは、校長が職員の希望を正確に把握しきれるとはいえないからです。そもそも人事の希望を未だに紙で提出し、校長が教育委員会に伝えるというシステムが古い気がします。間に人が入ると、その人の気持ちが入ってしまいます。つまり媚を売る人のほうが優遇される可能性があるということですね。

実際は平等に扱っていたとしても、満足のいく移動先でなかった場合、校長に不満をぶつけることになってしまいます。そこで、組合にも人事異動の希望を提出することで２つのルートから希望を出すことになります。どこまで意味があるのかは分かりませんが、何も手を打たないよりも良いと思う人も多いのでしょう。

②加入した本人にメリットがあるのかはわかりませんが、教職員の待遇改善のために必要なものであることは間違いありません。

誰も文句を言わなければわれわれ教職員というのは給料が下がりっぱなしになります。それは、世論の人気を取るために政治家は公務員の給料を下げたい。一般の方々は基本的に安定した収入がある公務員に対して妬みを抱いている人が多い。

ただし、実際は公務員に対して妬みを抱く人は学生時代に普通の努力もしなかった結果、現在給料が低い人が多いのでしょう。努力してそれなりの企業に就職した人からしたら大して待遇が良くないから気にもならないでしょう。私たちの給料なんてその程度のものです。

職場の加入率

私の職場での教職員組合加入率は３０％くらいでしょうか。そのうち実際に活動と呼べることをしている人は1人か2人くらいです。

基本的には不当な扱いを受けたとき用のお守りとして加入している人が多いです。

ちなみに加入に際して組合費を払う必要があります。それがそんなに安くないので私は入る気になりません。

組合員ってどんな人が多い？

いろんな人がいるとしか言えません。

揃いもそろって権利ばかり主張するような人たちでもないし、中には残業しまくりの人もいます。

世間一般がイメージする日教組っていう感じではありません。

勧誘は？

私が働き始めたときには全く勧誘がありませんでした。後から異動してきた人が熱心に勧誘するひとで辟易したのは覚えていますが、断れば諦めてはくれます。

まとめ

教職員組合は無くなってしまうと教員としては困るものですが、土日に活動することになるので待遇改善のために自らの休日を犠牲にするという状態になっているので、加入していない者からすると感謝しかありません。

一般企業でも組合というものは存在するものだろうから、教員だから特別ということはありません。

少なくとも私は今のところ特に変な印象はありませんよ。